ここでいう外張断熱工法とは、構造材の外側に発泡プラスチック断熱材を用いて断熱層を設ける工法(RC造、組積造を除く)をさしています。充填断熱工法と 比べて、断熱・防湿・気密施工が容易なこと、施工法が明快で断熱工事に不慣れな技術者でも安定した性能を確認できること、構造材等の熱橋による影響をほと んど受けずに断熱化できること等が主な特徴です。
外張断熱工法の概念図を図1に示します。構造躯体の外側で気密層の連続性を確保することが重要なポイントです。
発泡プラスチック断熱材は透湿抵抗が大きいため、防湿層を必要としません。外張りされた断熱材が湿気をシャットアウトしますので、壁内の柱も乾燥し住宅を腐らせる内部結露の心配がありません。強度・耐久性に優れた寿命の長い住宅になります。
(1)外張断熱工法の設計上の注意点
(2)外張断熱工法の施工上の注意点