PIC標準工法

基礎部

(1)基礎形式

  • 外張断熱工法では構造耐力と共に温熱・防湿・空気環境及び防蟻牲(構造木材被害防止)を高めるためベタ基礎(耐圧盤基礎)を原則とします。
  • 布基礎の場合でも基礎間を鉄筋コンクリートで一体化するか、防湿コンクリートを設置します。

(2)断熱位置

  • 断熱材の物性や地域により、基礎外周部の外(外断熱)、内(内断熱)又は両側とし同時打込か後張りにて施工します。
  • 外断熱の場合は基礎最下部より天端まで設置します。紫外線劣化等に配慮して養生し、なるべく早く外装仕上げを行います。また、蟻道に対しては「蟻返し」を設置するなど充分な配慮が必要です。
  • 内断熱の場合は基礎立上り部と同時に熱橋防止のため低盤部及び間仕切り部も断熱補強します。

(3)施工上の注意点

  • 基礎断熱は床断熱と異なり床下空間は室内とみなされますので以下の点に注意が必要です。
@断熱材の継目は隙間が生じないように施工します。
A基礎天端と土台の間には土台気密材を設置する等、長期的気密性確保に配慮します。
B土台下の通気パッキン材や床下換気口は使用しないで下さい。
C下地盤からの防湿施工(基礎躯体工事含)に充分配慮します。
D床下点検口等を設置し、定期的に床下空間の点検を実施できるようにします。
施工上の注意点

(4)防腐・防蟻措置(人体への影響)

  • 木部については地盤面高さ1m以内の部分にある土台、外壁部の柱・間柱、筋交い及び下地材について以下のいずれかの措置を講じる必要があります(住宅金融公庫木造住宅工事共通仕様書)。
  • 耐腐朽性及び耐蟻性のある樹種(ただし心材)若しくはこれらの樹種を使用した集成材を用いる。(ひのき・ひば・べいひば・べいひのき・こうやまき・けやき・台湾ひのき・すぎ・からまつ)
  • 薬剤による防腐・防蟻処理を行う。 (薬剤処理には現場施工方式と工場処理方式があります。工場処理材として加圧式防腐防蟻処理木材があります。保存処理K4は腐朽やシロアリの激しい地域を対象にしています。)
  • その他、独自の防蟻システムがあります。
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